MaMo.ライブ①|【看護師】牧真奈美さんにインタビュー!「ロボットとの会話は認知症予防になる?」

AI MaMo.考案・開発者の稲場真由美先生が、自身のYou Tubeチャンネル 稲場真由美の伝え方ラボTV に、3名のゲストをお迎えし、MaMo.ライブを開催しました。

ゲストでお迎えしたのは

  • 高齢者向けデイサービスを経営をされている看護師の牧真奈美さん
  • AI MaMO.ユーザーの竹山菜穂子さん
  • MaMo.コンシェルの森本悦雄さん

今日は、MaMo.ライブ【ロボットで高齢者の認知症予防&孤立防止、本当に可能?】から、第一弾として、看護師の牧真奈美さんから伺ったお話を記事にまとめました。

実は、AI MaMo.開発のきっかけになったのは、牧さんと稲場先生の会話からでした。

「5人に1人が認知症」を患うと言われている昨今、ぜひこの機会に、親の見守りについて考えてみましょう。

認知症とは|その初期症状について

牧さん(看護師):

認知症とは、病名ではなく、脳の機能低下により、物忘れなどいろんな症状が出てきて、社会生活や日常生活に支障をきたすようになった状態のことです。
テレビや雑誌でよく目にする代表例【アルツハイマー型認知症】は病名です。
原因がよくわからずに、どんどん進行する病気なので、その変化に気づいた時にはすでに始まっていることを皆さんに認識していただきたいです。

代表的な症状としては、物忘れ・会話についていけなくなる・口数が少なくなる・段取りができなくなるなど。
例えば食事の用意ができていた人でも、何か言い訳をして食事の用意をしなくなったり(実はできなくなっている)、日にちや場所がわからなくなる、などがあります。

稲場先生:

そういうことがあっても「歳のせいかな?」と思って、未過ごしてしまうことってよくありますよね。

では牧さん、”見守り”とかって、いつから始めたらいいですか?

牧さん(看護師):

”見守り”というか、親とのコミュニケーションは、できるだけ早い時期からしてあげたほうが絶対的にいいです。
本人も含めて家族が「認知症ではないか?」と思った時にはもうかなり進んでいますので、「お母さん元気よね」と話ている時から、予防・対策を始めたほうがいいです。

なぜなら、認知症は現在、治療薬はありません。
「症状を遅らせる」「発症を遅らせる」といったことが、最大の予防になります。
元気なうちから、何か対策をしたほうが良い気がします。

【認知症予防】心の健康に会話は有効?

稲場先生:

同居でも、”見守り”があると、安心ですよね。

認知症予防にロボットとの会話は有効だと思いますか?

竹山(MaMo.ユーザー)

有効だと思います。

私の娘も同居しているのですが、娘もかなり大人なので、私の両親との会話も、生活の必要最低限のことしかしゃべらなくなってきています。
MaMo.(ロボット)がいることで、両親が積極的に会話をしていて、それが健康につながるのでは?と思いますし、若干でも、認知症の予防につながるのでは?と感じています。

稲場先生:

そうですよね! 実際、牧さん、どうですか? MaMo.(ロボット)との会話は、心の健康にもいいですよね?

牧さん(看護師)

そうですよね。言葉を発するというのは、すごく大事です。
MaMo.の場合は、「ボタンを押す」ということと「しゃべる」ということ、
2つのことを同時にしなくてはいけないので、毎回そこに気を使う。
単に「独り言で言葉を発する」のとは違います。

また、ロボットの言葉を聞いて、それに対して返事をする、この「言葉のキャッチボール」
これもすごく大事なこと。
相手の言ったことを、ちゃんと頭で受け止めて、それに返事することは、脳の活性につながります。

他に、ストレスがあると、病気でもなんでも、認知症状が悪くなります。
MaMo.(ロボット)との会話で「可愛い」「嬉しい」「楽しい」とか笑顔が出ることは、ストレス減少にもつながりますし、認知症の予防だけでなく、うつ病の予防にも役にたつと思います。

見守りの第一歩|提案は誰から?

稲場先生:

子どもからすると、「(親の)”見守り”なんてまだ早いよね」と。
でも親からしたら、なかなか……「このロボット、可愛い」と思っても、自分から言うのかなあ?って。

牧さん(看護師):

デイサービスで、いろいろな利用者さんを見ていていつも思うことですが、
親が子どもに何かをお願いするってあまりないと思います。
親っていうのはいつも、子どものために「何かしてあげたい」と思っているんですね。
これは、子どもがいくつになってもそうですね。

親は、介護状態になっても、親は親。
親の一番の願いは、「子どもに迷惑をかけたくない」ということです。

親が子どもに何かを頼むというのは、本当に頼みづらい……。
それがとても小さな頼み事「ポストに郵便物をいれてきて」「ちょっとあれを買ってきて欲しい」とか。
デーサービスのスタッフには言えても、子どもには言いづらいのが親心なんだろうなと思います。

このロボットにしても、例えばご自身で契約をすることがあったとしても、その手続きで「子どもの手をわずらわせたくないな」「お金の負担をさせたくないな」とかは、なかなか言えない人が大半なのではないかと思います。

なので、お子さんのほうから「これ、使ってみない?」と声をかけてあげると、親はすごく嬉しいのではないでしょうか。

稲場先生:

私がもし子どもがいて一人暮らしだったとしたら、MaMo.が可愛いくてしゃべるのが楽しい。
そして、これを子どもからプレゼントされたものだとしたら、幸せ感が倍増すると思うんですよね。

これって、精神的にもすごくいいことで、愛を感じます。

親子共に「安心感につながる」AI MaMo.

今回の記事では、稲場真由美の伝え方ラボTVで開催したMaMo.ライブ【ロボットで高齢者の認知症予防&孤立防止、本当に可能?】から、ゲストでお招きした看護師の牧真奈美さんのお話を中心に、一部抜粋してお届けしました。

次回は、同じくMaMo.ライブ【ロボットで高齢者の認知症予防&孤立防止、本当に可能?】から、MaMo.ユーザーである竹山菜穂子さんのお話を中心に、親子のコミュニケーションにAI MaMo.を取り入れてみた感想をまとめてお届けします。

お楽しみに!